内閣府が上場企業を対象に実施した「2007年企業行動アンケート調査」によると、輸出企業が収益を確保できる為替の採算レートは1ドル=104円70銭であることがわかった。前年度の106円60銭よりも円高でも、輸出企業のコストダウン策などによって採算が取れる実情にはなっているはいるが、現在、為替相場は104円台で推移しており、損益分岐点ギリギリという状況が続いている。設備投資や個人消費が不振な中で、景気を牽引する輸出の採算レート割れともなれば、我が国経済成長率の鈍化要因ともなる。また調査では、1年後の円相場について1ドル=111円と予想していることも分かった。 |