社会保険庁がまとめた国民年金の加入者調査によると、加入者のうち24.9%が臨時雇用やパート労働などの非正規社員であることが分かった。国民年金は自営業者・農業や漁業に従事している人や学生などの加入を義務付けているが、非正規社員が全体の4分の1を占めているのに加え、無職の人の31.2%もあり、国民年金加入者の半数以上が雇用や収入に不安定な層が占めている実態となっている。今後の経済・景気が下振れした場合に、雇用や収入の変動によっては年金保険料の滞納が増えることも想定され、年金制度そのものが崩壊しかねない不安要素が浮き彫りとなった。因みに、02年の前回調査と比較して、非正規社員は3.9ポイント上昇し、自営業(17.7%)は0.1ポイント低下している。 |