全国信用協同組合連合会(全信組連)は、下部組織である山梨県民信組をはじめとする6信組に対して、過去最大規模となる約200億円を資本支援する方針を固めた。依然、不良債権比率が10.3%と高止まりを続けている信組の厳しい経営環境のなかで、建設業や小売業などの中小零細企業の倒産が増加するとともに、地価の下落も止まらない地方経済の疲弊は地方の信用組合の経営を一段と悪化させている。加えて、この3月末には地域金融機関に公的資金を予防的に注入できる金融機能強化法が切れることもあり、4月以降に破綻の懸念のある信組の立て直す狙いから、前年度末の20億円支援から一気に10倍もの大規模な資本支援を行うことになった。 |