厚生労働省は、従業員が300人以下の中小企業がパートや派遣社員などの非正規社員を正社員化した場合に奨励金を支払う制度を4月からスタートさせる。制度は、「中小企業雇用安定化奨励金(仮称)」で、パート社員等を正社員化する仕組みを就業規則に盛り込んだ上で、実際に正社員とした場合に1人につき35万円が支払われ、さらに正社員化した人が3人以上出れば10人を限度に1人付き10万円が支払われる。非正規社員は2007年に1731万人(総務省調べ)で、働く人の3人に1人という割合になるほど増加傾向にあり、正社員化を推進することで、年金など将来の社会保障制度の安定化を図る狙いがある。 |