警察庁が本年1-11月に全国の警察が把握した刑法犯数は176万件となり、1997年以来10年ぶりに200万件割れとなる見通しを発表した。刑法犯数は2002年が戦後最悪のピークを記録したものの、同年以降5年連続で減少に転じてきていた。また、検挙率は前年より0.7ポイント上昇の32.2%となり、6年連続の上昇を記録している。刑法犯数の減少と検挙率が上昇していることについて、同庁では「警察による街頭犯罪防止対策や、自治体や防犯ボランティアによる取組みが大きく寄与している」とみている。ただ、65歳以上の高齢者の刑法犯検挙人員が昨年までの10年間で3.6倍に急増し、とくに暴行が昨年同期比27.2%増、万引きが3.4%増が目立っている。 |