社会保険庁が発表した2006年度の国民年金保険料の年齢層別の実質納付率によると、全年齢層平均の納付率は49%と過半数を割り込み、年金制度そのものが空洞化している実態を露呈した。実質納付率は、納付を免除されている失業者や納付猶予を受けている学生なども分母に加えて算出した納付率で、20-24歳の年齢層で26.9%と最低となっている。これまで社保庁は、免除や納付猶予を除外して通常納付率は平均66.3%と発表してきたが、実態を反映していないとの指摘で今回初めて実質納付率を発表した。40-44歳の階層から下の世代全てが5割を割り込むほど未納は深刻な実態にある。 |