厚生労働省の社会保障カード導入有識者検討会は、年金や医療などの4分野の社会保障の履歴を1枚のICカードに一元管理することで合意し、2011年度の導入を図る方針を確認した。年金・医療・介護・雇用の4分野の制度の被保険者証が収録され、国民1人に1枚が発行される。利用者は年金手帳や健康保険証として使え、年金の加入記録も確認できるため、記録漏れがあれば本人で確認できるようになる。また、同カード導入に際しては、過去の健康診断や病歴などの医療情報も盛り込むことで検討会の一致をみている。ただ、導入にあたっては、国民1人それぞれに割り当てる番号を、住民票コードを使うかや基礎年金番号を使うかなどの番号の統一が課題となっている。 |