総務省の労働力調査によると、今年4-6月期に転職者のうち、「収入が前職より増えた人」の数は124万人で、転職者総数に占める割合が35.3%と過去最高になったことが分かった。景気回復と団塊世代の退職で人手不足感が広がり、賃金面での好条件で中途採用を増やしている企業実情が背景にある。とくに、年齢別にみると、15-24歳、35-44歳の転職者層での収入増加が目立っている。また、男女別にみると、女性転職者の収入増加傾向が目立った。06年に転職した人は346万人に達し、バブル期の1990年の209万人をはるかに上回っており、転職市場は活況を呈している。 |