財務省は、国と地方の公務員給与について、これまでの学歴や年令をもとにしたラスパイレス指標とは別に、職責や階級で比較する新指標をまとめ、今後の地方の人件費改革に活用する方針だ。この新指標で、06年4月1日時点での全国11政令指定都市の一般行政職の月額平均給与をもとに同等のポストで比較算定したところ、地方公務員給与は国よりも17%も高いことがわかった。国よりも一番高かったのは千葉市(28.9%)、ついで名古屋市(20.7%)となっている。ただ、総務省は「地方公務員給与は国と変わらない」との立場を示しており、今後、地方公務員の人件費を巡って、財務省と総務省とのバトルが予想される。 |