気象庁は、今冬(06年12月-07年2月)の平均気温が平年を1.52度上回り、統計が残っている1899年(明治32年)以降で過去最高だった1949年と並び、暦年でトップとなり、数字の上からも、暖冬が裏付けられた。全国153の観測地点のうち、東京など63カ所で観測史上最高を更新し、青森など12ヵ所が史上タイ記録となった。また、今冬の降雪量は統計記録のある1962年以降、過去最少を更新。例年降雪量の多い北陸地方は平年の9%にとどまるなど、降雪量観測地点の20地点で過去最少を記録した。暖冬となった主因として同庁は、①北極振動の影響で日本への寒気が南下しなかったこと、②エルニーニョ現象で西高東低の気圧配置が崩れたこと、③地球温暖化の3つを挙げている。同庁は、3-5月も平年気温より高く、4-5月は高温が続くと3ヵ月予報を出している。 |