厚生労働省は、75歳以上の高齢者を対象に、2008年4月から、同一の病気で外来診療を受ける場合に、検査や投薬の数量に関わらず、医療費を定額とする「包括払い方式」を導入する方針を固めた。現行の診療報酬は、検査や投薬などのそれぞれの単価を積み上げて算定する仕組みだが、医療機関が報酬を増やすために、不要な検査や投薬が行われるなどの過剰診療を生みやすい環境にあり、定額制で無駄な診療を抑制できるとしている。75歳以上の後期高齢者の医療費が40代の5倍以上という実態にあり、後期高齢者世代への医療費過多が指摘されてきていたが、定額制には医師会などからの反発も予想される。 |