経済協力開発機構(OECD)が発表した2006年度政府開発援助(ODA)実績によると、日本の支出純額は前年度比11.7%減の116億ドル(約1兆2千億円)となり、加盟22か国中3位に後退した。日本は90年代支援額が1位を保っていたが、2001年からは米国が首位となり、今回、英国に抜かれた。ODA貢献度を測る指標である「支出純額の国民総所得(GNI)比」でみても、05年から0.03ポイント下落の0.25%となり、順位も18位で、国連がミレニアム開発目標に掲げる「2015年までGNI比0.7%」に届かない状況にある。日本は財政再建でODA予算を圧縮する方針を掲げており、今後、国際社会の中で指弾されることも懸念される。 |