厚生労働省と文部科学省のまとめによると、2月1日現在での4年制大学を今春卒業する就職希望者の内定率は87.7%で、1999年度以降、最も高いことがわかった。大卒内定率は前年より1.9ポイント上昇し、地域別では九州地区の4.2ポイント上昇、中国・四国地域の3.9ポイント上昇が目立ち、雇用改善が地方にも波及していることを反映した。内定率で高い都道府県は、愛知県(96.3%)、岐阜県・三重県(95.3%)で、東海地区の高さが目立った。一方、低かったのは、沖縄県(64.7%)、北海道(66.6%)、高知県(76.4%)の順になっている。厚労省は「景気回復に加えて、団塊世代の大量退職で地方企業でも採用意欲が高まっている」とみている。 |