社会・経済のうごき@しんぶん
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2007年02月13日号

残業削減に支援制度を創設

厚生労働省は、4月から長時間労働是正のための新制度を導入する。制度では、法定労働時間を超える残業を可能にしている労使協定(36協定)の撤廃を促し、残業短縮を助言アドバイスしたり、補助金を従業員100人以下の中小企業に支給するとしている。支援を受けるためには、「総労働時間を半減する」といった削減計画を都道府県の労働曲に提出し、36協定の撤廃や就業規則の変更を行うこととなり、計画着手時と目標達成時にそれぞれ50万円が支給される。新制度は、今国会に提出されている雇用ルール改革関連法案にある残業代割増率引き上げが中小企業経営に与える影響を緩和する狙いもある。



76%が、こだわりがあれば、高くても買う

経済産業省が、消費者が商品購入やサービスを受ける際の「こだわり」と「価格・料金」に関する意識調査を行ったところ、76%が「こだわりがあれば高くても買う」と回答していることが分かった。「こだわり商品」として家電が性別や年代を問わず最多だった。女性の「こだわり」はインテリア製品や衣類で、男性の「こだわり」は自動車と、それぞれの違いを見せた。こだわる点は94%が「品質」で、「機能」が87%と続いた。



パソコン販売、42週ぶりにプラスへ

調査会社のGfK(東京)は、パソコンの販売台数が2006年4月以来42週ぶりにプラスに転じたと発表した。これは1/30にマイクロソフト社が真基本ソフト「ウィンドウズ・ビスタ」が発売されたことによる押し上げ効果と見られ、前年同時期の週に比べ4%増となった。ビスタ発売当日でみると前年比14%増。



追加利上げは今月と、半数のエコノミスト

内閣府の外郭団体である経済企画協会は、35人の民間エコノミストを対象とした経済予測調査で、日銀の追加利上げ時期は2月と予想する人が過半数の18人に達していると発表した。3月実施予想は4人、9月以降予想が5人、年度内は利上げなしとする予想は12人だった。2月実施を予想する人は、1月調査時点の7人から一挙に18人に増えた形で、2月の追加利上げが現実味を帯びてきているが1月の見送りと同様に政治的威圧が予想される。



11万件が資金洗浄の疑いある取引

金融庁は、大手銀行や証券会社などの金融機関に届出を義務付けている「マネーロンダリング(資金洗浄)の疑いがある取引」が約11万4千件あったと発表した。これに基づいて、金融庁は報告情報を捜査機関に通報した。届出のあった件数は、前年比15%増で、3年前と比較して2.6倍にも達した。届出が必要な取引として、「短期間の多額の現金出し入れ」「夜間金庫への多額な現金預け入れ」「架空名義の口座を使った現金出し入れ」などで、同庁では3月に監督指針を改正し、不正摘発につながる届出をさらに徹底する方針を示している。



パート労働者数、2年ぶりに減少

厚生労働省は、2006年のパート労働者数は前年比4.8%減少し、1205万人になったと発表した。同省では、景気回復を背景に正社員として採用された影響によるものとみている。「週35時間未満の雇用者」と定義されるパート労働者は、男性が11.5%減の340万人、女性が1.9%減の865万人。雇用者数全体に占めるパート労働者の割合は、前年比1.5ポイント低下の22.5%となっている。



日本や中国は降水量減・気温上昇に

地球温暖化に関する最新予測をまとめた国連・気候変動に関する政府間パネルの部会は、「日本や中国の中緯度帯では気温が上昇するとともに、半面では降水量は減少する」との見通しを示した。気温上昇と降水量減少の結果、台風の発達や進路パターンの大きな変化、さらには局地的な豪雨が増えるなど、複雑な気象環境下に陥ると予測している。



インフルエンザ、2月下旬、本格流行

国立感染症研究所は、「今冬のインフルエンザの流行が本格化しつつあり、ピークは2月下旬以降になる」とのインフルエンザの発生動向調査を発表した。同研究所が医療機関を定点調査していることに基づくもので、医療機関1ヶ所当たりの患者法被告数は1/22からの1週間で平均2.58(流行目安は1)となり、前週比約2.4倍となり、流行シーズンに突入したといえる。



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