労働政策研究・研修機構の調査によると、家族の介護を契機に4人に1人が「仕事を辞めたり、職場を変えたり」していることがわかった。調査は介護を必要とする家族がいる30-59歳の男女を対象にしたもの。介護を契機に離職・転職した人の職務・職制は、「営業・販売職」(32.4%)、「事務職」(26.9%)、「保安・サービス職」(25%)となっている。介護休業の取得経験者は1.5%と低く、取得しなかった理由として「家族の助け・外部サービスで対処できた」が78%と最多だったが、「介護休業制度がなかった」(57.5%)、「休業を取得すると収入が減る」(29.3%)の回答もあり、こうした実態をもとに、制度の再構築が不可欠ともいえる。 |