厚生労働省は、低所得者向けの緊急小口融資制度の上限を現行の5万円から10万円に引き上げる。この制度は、概ね年収200万円以下の世帯を融資対象としたもので、病気や火災、盗難などで緊急にお金を必要とする人に、申し込みから2-3日で融資する仕組みとなっている。消費者金融からの借入を契機とした多重債務に陥ることを未然防止する上から、現行の2倍に引き上げるとしている。これまで、制度を知らない向きが多いことや上限金額が5万円と少ないことなどから、利用者は年間約1500件に止まっていた。同省では2007年度中に引き上げを行うとともに、制度の周知徹底に努めるとしている。融資年率は3%となっている。 |