このほど明らかになった政府の公務員制度改革で、年功序列の昇進する現行システムを改め、全省庁統一による能力を評価する評価基準を策定し、昇進させる制度を導入する。新制度では、キャリアと呼ばれる幹部職員だけでなく、殆んどの職員が対象となり、入省年次にとらわれずに昇格の道が開ける一方、能力不足の場合は降格も行われる。また同制度改革では、談合防止の観点から、現職公務員が業務と関連する民間企業への再就職依頼を行った場合や、官僚OBが契約などを行政機関に働きかけた場合などは罰則を科すことにしている。公務員制度改革については、スト権などの労働基本権の付与や、現行の給与・人事システムの見直しが課題となっていたが、今回は見送られた。 |