財務省がまとめた、国の特別会計の改革を目指す「特別会計に関する法案」によると、特別会計で余った剰余金を特別な立法を行うことなく、財務省と所管省庁との協議で一般会計に繰り入れできることが明らかになった。また、同法案では政府系金融機関などに資金を回す財政融資資金特別会計の余剰資金は恒常的に国債償還に回す規定も設けた。31ある特別会計は、以前から潤沢な財源をもとに無駄な支出があるものの、国会のチェックが届きにくいとの指摘されていた。さらには、特別会計の翌年度繰越(約36兆円)について、所管省庁の裁量に委ねられていたが、精査を厳格化するとしている。法案は次期通常国会に提出され、07年4月1日から施行の予定だ。 |