中国国営の中央テレビは、国家外貨管理局の情報として、中国の外貨準備高が10月末で1兆ドルを超えたと報じた。外貨準備高が1兆ドルを超える国は初めてで、2位の日本は9千億ドルにとどまり、大きく水を開けられた恰好となった。中国は貿易黒字が前年を60%も上回る勢いで増え続け、大量の外貨が流入したことによるもの。中国は外貨準備の半分以上を米国債などの米ドル建てで運用する一方、残りをユーロや日本円で運用している。この中国の膨大な外貨準備高の運用次第によっては、世界の金融市場・為替相場に大きな影響を与えかねない。 |