経済産業省は、中小企業金融公庫を通じて経営者本人の保証を不要とする融資制度を来春から導入する。現行の融資制度では、経営者本人の保証を求める融資がほとんどで、事業の失敗を招くと私財没収で生活破綻をきたすため、新融資制度では再挑戦への環境を整える狙いがある。この新たな融資制度の特徴は、融資企業が3ヵ月ごとに財務諸表の報告提出を義務付け、財務内容の透明性を求めているとともに、業績悪化の場合には中小公庫の経営改善指導を受けることを求めている点である。金利は、基準貸出金利の2.35%に貸倒れリスクに相当する0.2-0.3%が上乗せされる。 |