2002年2月から続く景気拡大は、この10月に戦後最長といわれた「いざなぎ景気」と並ぶ57ヶ月目となり、今後さらにこれを上回るのは確実とみられる。戦後の景気循環で拡大期間が50ヶ月を超えるのは「いざなぎ景気」「バブル景気」だが、これら過去の景気拡大要因と異なるのは、今回の景気のけん引役が円安を背景にした輸出(年平均伸び率10%強)によるもので、個人消費伸び率は1.7%にとどまり、家計の景況感が極めて薄いことが鮮明となっている。民間エコノミストの大半は、米国の景気減速の影響で、2007年度の日本経済は減速するものも、現在の景気拡大は2008-09年まで続くとみている。 |