社会・経済のうごき@しんぶん
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2006年10月03日号

民間の平均給与、8年連続して減少

国税庁は、民間企業に勤める人が2005年の1年間に受け取った1人当たりの平均給与は前年より2万円ダウンの436万8千円だったと発表した。この民間給与は1998年分以来、8年連続して減少している。減少の背景には、正社員より給与の低いパートなどの非正規社員の増加がある。男女別では、男性が538万円(前年比2.5万円減)、女性が272万円(同0.8万円減)となっている。業種別にみると、化学工業がトップで566万円(前年比4万円増)、次いで金属機械工業(559万円)、金融・保険・不動産業(545万円)の順となっている。



世界競争力、日本が7位にアップ

世界経済フォーラムが発表した「2006年世界競争力報告」で、日本は7位にランクアップした。前年の10位から上昇した背景には、9つの調査分野の中で、「技術革新」「保健・初等教育」が首位で評価されたことによるが、他方では財政赤字や巨額の政府債務などへの懸念が評価を引き下げる結果となった。スイスがインフラ整備や技術革新で高い評価を得て、初めて総合1位となり、以下、フィンランド、スウェーデンの順となった。アジアでは、シンガポールが5位、香港が11位、台湾が13位、韓国が24位、インドが43位、中国が54位となっている。成長著しい中国だが、「企業経営陣の能力」「銀行の健全性」が低評価された。



「予算のムダ」指摘されながら削減進まず

財務省は、06年度予算執行調査で、非効率か不要だと認定し、「無駄遣い」と指摘した事業は57事業(総額3兆円)に上るものの、廃止を決めた事業は5事業にとどまることが判明した。財務省はこの57事業を実施する各省庁へ改善を求めたが、8月末までに提出された概算要求内訳をみると、廃止を決めたものが5事業、減額で予算要求したものが14事業、増額して予算要求したものが17事業となっており、各省庁の歳出削減への姿勢は消極的なものであることが浮き彫りとなった。来年度予算は大胆な財政改革の方向を示した歳出削減5カ年計画の初年度にあたり、これら無駄と指摘した事業をどこまで削るれるか、焦点になりそうだ。



「予算のムダ」指摘されながら削減進まず

財務省は、06年度予算執行調査で、非効率か不要だと認定し、「無駄遣い」と指摘した事業は57事業(総額3兆円)に上るものの、廃止を決めた事業は5事業にとどまることが判明した。財務省はこの57事業を実施する各省庁へ改善を求めたが、8月末までに提出された概算要求内訳をみると、廃止を決めたものが5事業、減額で予算要求したものが14事業、増額して予算要求したものが17事業となっており、各省庁の歳出削減への姿勢は消極的なものであることが浮き彫りとなった。来年度予算は大胆な財政改革の方向を示した歳出削減5カ年計画の初年度にあたり、これら無駄と指摘した事業をどこまで削るれるか、焦点になりそうだ。



中央省庁の個人情報漏洩等は320件

2005年度、中央省庁や独立行政法人で個人情報の漏洩や紛失が1175件あったことが総務省の調査で分かった。このうち、中央省庁での漏洩等は320件で、約75%がFAX番号や電子メールの送信先の間違いによる誤送付だった。漏洩や紛失後、情報を回収できたのは全体の70%にとどまった。原因の9割が職員の対応ミスだった。一方、独立行政法人の情報漏洩等は855件で、このうち日本郵政公社の615件が最も多かった。情報漏洩等による関係者の懲戒・訓戒処分、刑事告発まで発展したケースも153件に上った。



国債残高、初めての減少に

財務省は、国債残高が6月末で前回発表の3月末に比べ0.3%減少の668兆9千億円になったと発表した。同省が取り始めた1996年以降初めて減少に転じた。景気回復に伴う税収増で、同省が国債の新規発行を抑制しているのに加えて、4-6月に満期を迎えた10年物国債が多かったことや、同省が市場から発行済み国債の買い入れ消却を進めたことが背景にある。しかし、借入金などを加えた「国の借金全体」は、6月末時点で828兆円にも及び、過去最高を更新。わが国の厳しい財政事情には変わりはない。



公立校の「指導力不足教員」、506人

文部科学省の調査によると、05年度に全国の公立小中高校教員のうち、都道府県が「指導力不足」と認定した教員が506人だったことが分かった。指導力不足を認定された教員のうち、40-50代のベテラン教員が8割を占めた。認定者のうち、116人が研修を経て現場復帰が116人、93人が依願退職、研修継続が115人、分限免職・休職が14人などとなっている。



介護保険サービス利用者、440万人

厚生労働省は、1年間に1度でも介護保険サービスを利用したことのある人は、前年比6.3%増の約440万人に上り、過去最高を更新したと発表した。訪問介護や福祉用具貸与など居宅サービスの利用者が6.8%増加の約352万人で、特別養護老人ホームなど施設サービスの利用者は4.3%増加の111万人だった。介護保険サービスの利用者増加は、高齢者の増加に他ならない。



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