世界経済フォーラムが発表した「2006年世界競争力報告」で、日本は7位にランクアップした。前年の10位から上昇した背景には、9つの調査分野の中で、「技術革新」「保健・初等教育」が首位で評価されたことによるが、他方では財政赤字や巨額の政府債務などへの懸念が評価を引き下げる結果となった。スイスがインフラ整備や技術革新で高い評価を得て、初めて総合1位となり、以下、フィンランド、スウェーデンの順となった。アジアでは、シンガポールが5位、香港が11位、台湾が13位、韓国が24位、インドが43位、中国が54位となっている。成長著しい中国だが、「企業経営陣の能力」「銀行の健全性」が低評価された。 |