中小企業基盤整備機構の2006年4-6月期の景況調査によると、原材料仕入単価DI(原材料の仕入れ価格が「上がった」と答えた企業の割合から「下がった」と答えた企業の割合を差し引いた値)は、前期の06年1-3月期に比べて8.5ポイント上昇の20.5となり、中小企業への価格上昇圧力が強まってきていることが分かった。業種別に見ると、上昇幅が最も大きかったのは建設業で、16.7ポイント。原油高や銅価格の高騰での建材価格が上昇しているのを裏付けた。次いで、卸売業の上昇幅は9.7ポイントで、ガソリンの価格上昇による輸送経費などの流通コストが膨らみ、仕入れ価格に反映した。サービス業でも6.3ポイント上昇し、中小の非製造業にまで、仕入れ価格の上昇圧力が拡がって来ている。 |