財務省の法人企業統計によると、製造業の1-3月期の有利子負債残高(短期借入金・長期借入金・社債・受取手形割引高の合計)は前年同期比0.3%増の106兆円となり、5年ぶりにプラスに転じた。とくに1億円未満の中小企業の有利子負債残高が3.3%も増加した。また、日銀の貸出先別貸出金統計でも、5月の国内銀行の中小企業向け貸し出し残高は前年同月比2.59%増で、3ヶ月連続でプラスとなっている。こうした中小企業の資金需要の高まりは、設備投資への拡大が主因となっている。エコノミストは『今後ゼロ金利解除による金利上昇予測から、一層中小企業の銀行借入は増加する』とみている。 |