株式投資信託の6月末残高が46兆円を突破し、バブル期ピークの45兆5千億円を超えて、過去最高となった。バブル時は株高による資産増加が背景にあったが、今回は個人マネーの資金流入によって過去最高を更新。とくに、1-6月の資金流入額は前年同期の倍にあたる7兆2千億円が流入している。銀行や郵政公社などが窓口販売を強化しているのに加えて、確定拠出年金(日本版401K)の不況による年金資産の有力な投資先になっている現状がある。日銀のゼロ金利解除で預金利子が上昇すると、投信が減速するとの見方があるが、団塊世代の大量定年に伴う退職金の投信購入が本格化するとの見通しが強く、貯蓄から投資への流れは揺るがないとみられる。 |