大成建設は、建設廃木材から自動車燃料となるアルコール「バイオエタノール」を取り出す事業に参入し、2007年1月から量産を始める。バイオエタノールは植物由来のアルコールで、温暖化ガス削減に役立つ生物資源として政府が実用化に動き出している。木材を希硫酸で分解した後に、特殊な菌で発酵させてエタノールを抽出するもので、1リットル当たり50円程度で出荷できる見通し。地球温暖化の原因とされるCO2(二酸化炭素)の排出を減らすため、03年の法改正でガソリンにエタノールを3%まで混入することが認められている。不法投棄問題として指摘されている建設廃材の再資源化ビジネスとして注目を集めそうだ。 |