厚生労働省は、来年度から、パート社員の正社員登用や正社員と同等な教育機会を提供する中小企業に助成金を支払う制度を導入する。04年のパート労働者は約1400万人で、10年間で40%近く増加しているが、職業訓練の機会に恵まれないことや、昇進・昇給の道が閉ざされるなど、正社員との格差が大きい環境にある。新たにスタートさせる支援事業は、①パートから正社員への転換制度、②パートと正社員に共通の評価・資格制度、③正社員と同じ教育訓練制度などを設けて、実際に対象者が出た場合に助成金が支払われる。助成金は年間数10万円規模での助成が検討されている。今回の措置は、先行き人口減少を控え、人的資源の有効活用の狙いがある。 |