政府は、省庁間での過不足を解消するうえから、役割の低下している省庁の国家公務員を治安や環境などといった人員の需要が多い分野の省庁に配置転換を行う。国家公務員の配置転換に関しては国会決議などの制約があったが、昨年緩和されたのを受けて、着手するもの。第1弾として、農林水産省の統計部門のうち、最大500人を刑務所や環境事業所などに配転することで省庁間の調整を行っている。政府は今後5年間で公務員定員の1割を削減する方針で、効率的な人員配置での行政運営を迫られていることから、今後さらに他省庁でも配転が進展するとみられる。 |