厚生労働省は、全事業者に加入義務のある労働保険に加入していない事業所を強制的に加入させる「職権適用」に踏み出す。同省では、約2000人が加入促進や徴収業務に当たっているのに加え、社会保険労務士など約100人を非常勤職員として採用のうえ、指導や立ち入り検査を行うとしている。加入を拒み続けた場合、従業員20人以上の事業所を中心に、職権で加入手続きをして保険料を徴収する。さらに加入に応じない間に労災事故が発生した場合は、保険給付額を事業所に全額負担させるとしている。同省の推計では60万社が未加入とみている。 |