経済財政諮問会議の民間議員が世代別に生涯に国から受ける利益と負担を分析した内閣府試算を提示した。60歳以上の世代は差し引き5647万円の受益超過になるのに対し、30代は743万円の負担超過なることがわかった。試算は2002年時点の年齢階層別に、社会保障費だけでなく、公共投資や公共サービスも受益に含め、負担を差し引いた「純受益額」を算出している。世代間格差をみると、20歳未満の世代は負担超過額が3952万円で、60歳以上の世代とは約1億円にも迫り、社会保障制度の抜本改革が急務であることを示している。 |