社会・経済のうごき@しんぶん
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2004年12月07日号

市場化テストに業務4候補を提起

政府の規制改革・民間開放推進会議は、公共サービスの担い手を官民の競争入札で決める、いわゆる市場化テストのモデル事業として、公共職業安定所や社会保険庁の業務など4事業を選ぶ方針だ。市場化テストは、国民生活に関わる事業分野をモデル事業とすることで、民間開放を目指すもので、同推進会議では民間からの提案を公募してきた。結果、社会保険庁の保険料徴収や年金相談、職業安定所の職業紹介などの業務が選ばれる見通しとなった。



税収を2兆円規模で増額修正へ

財務省は、今年度の税収見通しについて、年内までに決める補正予算案で、2兆円規模で増額修正する方針を固めた。法人税などの税収が堅調であることを背景に増額修正をすることとし、補正予算は台風や地震災害復旧関連で1兆円前後を計上する見通しである。また、増額修正に伴って、当初予定の新規国債は36兆円にそのまま据え置き、追加発行は見送られる公算となった。



介護保険の負担拡大策に2案が

介護保険制度改革の焦点となっている負担と給付の拡大策を検討している厚生労働省では、現在40歳以上が負担する保険料を2006年度から一気に20歳以上に引き下げる案を断念し、代替案となる2案をまとめた。2006年度から3年度ごとに5歳程度ずつ引き下げる案と、2009年度に一括して20歳以上に引き下げる案の2案とした。



携帯とPCを連動したサービスを

KDDIは、パソコンと自社の携帯電話「au」を連動させたインターネットサービスを来年3月からスタートさせる。現在、auで利用できる、「着うた」やゲームなどのコンテンツの配信、チケットなどのネット通販などのサービスをパソコンでも提供するもので、顧客基盤の拡大と利用料金の拡大を狙うこととしている。



新札効果でタンス預金が動き出した

新札が発行されてから、自宅の金庫などに現金をためるいわゆる「タンス預金」が減りだしている傾向が見られると日銀幹部が語った。民間予想では、日銀から街に出ていくお札が、日銀に戻ってくるお札を9800億円上回る予測だったが、実際に戻ってきたお金はよそうより多かった模様で、日銀から出て行ったお札は6500億円にとどまり、差額の3300億円はタンス預金部分と見られている。ちなみに、第一生命経済研究所の試算では、10月末のタンス預金残高は24兆7000億円とみている。



IT活用の金融サービス向上に新法を

金融担当相は、IT(情報技術)活用による金融サービスの向上を目指す切り札とされる「電子決済」を円滑にするための新法を制定めることを経済財政諮問会議に示した。新法は安全・確実な決済を可能にするルールを盛り込み、ネット上の権利・義務関係なども定めるとしている。地域・中小企業金融が進める「地域密着型金融(リレーションシップバンキング)」の取り組みの拡充を支援しつつ、地域再生や起業支援を後押しする狙いがある。



生保、保険料収入4.3%減収に

主要生命保険14社の上期業績によると、国内主要8社の保険料収入は8兆8700億円で前年同期比4.3%減収となった。新規契約が前年同期よりも15%減となる不振が響いた結果による。一方で、外資系や新興生保6社は15.5%増と対照的な結果となり、商品開発力が反映したものと見られている。



「ハウルの動く城」興行収入、最高

宮崎駿監督最新アニメ「ハウルの動く城」が、公開初日から2日間で、日本映画史上最高の約15億円の興行収入を記録した。これまでの最高額は昨年公開の「踊る第走査線THEMOVIE2レインボーブリッジを封鎖せよ」の約12億3800万円だった。東宝では興行収入500億円を目指すとしている。だった。同調査書では、「地域の企業や個人を支援するための官の効率化が遅れている」と指摘している。



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