社会・経済のうごき@しんぶん
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2004年11月09日号

赤字会社は69.2%と微減

国税庁のまとめによると、2003事務年度(昨年7月から今年6月末)に税務申告した法人のうち、黒字申告した法人の割合は30.8%で、前年度より0.5ポイント増加した。増加に転じたのは3年ぶりとなる。申告所得金額の総額は前年度比で11%増の38兆8968億円で、このうち資本金1億円以上の大企業の申告所得は25兆9342億円で、申告所得金額の約66.7%が大企業が占める格好だ。



4人に1人が週50時間以上労働

国際労働機関(ILO)によると、2000年度時点で先進諸国各国の労働者の労働時間を調査した結果、「働き過ぎの目安となる週50時間以上」働く人の割合は、日本人が28.1%と最も高く、日本人の約4人に1人が週50時間以上働いている実態が分かった。日本に次いで、ニュージーランド(21.3%)、アメリカ(20%)、オーストラリア(20%)の順。日本でのサービス残業は盛り込まれていない。



半導体製造装置、受注減で景気懸念

日本半導体製造装置協会は、好調だった半導体製造装置の受注額が16ヶ月ぶりに前年実績を下回ったと発表した。好調を牽引してきた国内半導体メーカーからの受注額が7.5%減少したもので、今後も減少するとみて受注高の下方修正を行った。景気をリードする半導体だけに、景気への懸念が心配されるが、2001年時のITバブル崩壊のときのような大幅な落ち込みはないと関係者は見ている。



母子家庭への生活保護給付引下げ

厚生労働省は、生活保護制度の見直しの一環として、母子家庭などのひとり親世帯への給付水準を引き下げる検討を開始し、早ければ来年4月からの実施を見込んでいる。ひとり親世帯は育児と仕事の両立の困難性に配慮して給付が上積みされており、子供1人につき月2万円強が加算されているが、これを縮小するとともに、加算基準も現行よりも厳しいものにするとしている。



インターネットにドラッグストア

大手商社の住友商事は、小林製薬グループの医薬品卸大手のコバショウと共同で、インターネット上でのドラッグストアを開設し、3年後の50億円売上げを目指す。大手商社がネットドラッグストア事業を本格的に参入するのは初めてで、住友商事は電子商取引事業で得たノウハウを提供する。



補正予算での国債増発、必至か

財務省は、大型台風と中越地震の被害対策に対応した今年度補正予算を編成することが決まったが、その財源として、まず昨年度生じた剰余金1兆500億円を充て、復旧費用がこれに止まらない場合は、国債の追加発行を行う必要が出てくる。財政法で、剰余金の半額以上は国債償還に充てることを義務付けているが、最近は特例法を定めて全額補正予算に充てているといった逼迫した財政状態が続いており、今回は国債増発が回避できない模様である。



緑茶飲料「伊右衛門」、大ヒット

サントリーが老舗茶メーカーの福寿園と共同開発した緑茶飲料「伊右衛門」の販売量が2600万ケースを超え、清涼飲料の初年度販売としては過去最高を記録した。3月発売以来、猛暑による7月の販売量は500万ケースを超え、これまで2度の上方修正を行うなどしてきており、増産体制を組んでいる



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