北海道大学大学院薬学研究科の鈴木利治教授は、アルツハイマー病を早期に発見する手法を開発し、1年後を目途として測定用のキット(道具)を開発する。アルツハイマー病は、脳の中に「ベータアミロイド」という特殊なタンパク質が凝集・蓄積し、神経細胞を死滅させるため、判断能力や会話能力などの低下を引き起こすが、ベータアミロイドが生じる過程で別のタンパク質も大量にできることに着目し、この別のタンパク質が血液中にどの程度増えているかを調べることで、早期発見を行うという仕組み。アルツハイマー病患者は国内だけで200万人いると推定されており、測定機器の実用化が待たれる。 |