国家公務員の公的年金制度である国家公務員共済の積立金を時価評価した収支について公開したが、これによると、2000年度は1975億円の黒字だったものの、2001年度は157億円、2002年度は84億円、とそれぞれ赤字だったことが判明した。運用益の低迷、給与引き下げによる保険料の伸び悩み、高齢化による支給額の増加が原因となっている。厚生年金も2002年度は2兆5333億円の赤字、国民年金も2753億円の赤字となっており、年金財政は悪化傾向にある。国家公務員共済では5年毎の見直しにより、この10月から保険料を引き上げるが、保険料の半額は税金負担となっており、国民への負担が増す構造にある。 |