共同通信と第一生命経済研究所がたばこの需要動向や業界各社の資料を基に試算した結果、2017年のたばこ税の税収が前年と比べ、500億円以上減少する見通しにあることが分かった。背景には、紙巻たばこから煙や灰が出ない「過熱式たばこ」に切り替える人が急増していることがある。過熱式たばこは税法上「パイプたばこ」に分類され、税額はタバコ1グラム当たり紙巻たばこ1本と同じ約12.2円(1箱約244.9円)だが、過熱式は葉たばこの使用量がブランドで異なるが約34.3円~約206円で、紙たばこ喫煙の減少が税収減の要因となっている。 |