国税庁のまとめによると、2011年度内に決算期を迎え、本年7月末までに税務申告した法人のうち、黒字申告した割合は、25.9%だったことが分かった。黒字法人の割合が過去最低だった前年度を0.7ポイント上回り、4年ぶりに上昇に転じた。申告所得総額は前年度を3.1%(1兆1047億円)上回る37兆28883億円となった。同庁では「経済状況が好転した」とみているが、今後についてニッセイ研究所では「日中関係の緊張や世界経済の不透明感から企業は下方修正のリスクにさらされている」と予断を許さない実情にあると指摘している。 |