社会・経済のうごき@しんぶん
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2004年06月29日号

外資系生保、保険料収入25%増

外資系生保15社の20004年3月期決算によると、保険料収入は銀行の窓口販売が功を奏し、前年より25%増の5兆3046億円となった。全社合計の最終損益は前期の1325億円の赤字から今期は523億円の黒字に転換した。保険料収入のトツプは、アリコジャパンの約1兆4000億円で、前期比で実に133.6%の伸びとなった。外資系生保の保険料収入は、国内生保を合わせた全40社の保険料収入のうち、約2割を占めるまでに成長している。



CO²排出量は減らず、打つ手なし

総合資源エネルギー調査会がまとめた長期エネルギー需給見通しによると、地球温暖化対策推進大綱に盛り込まれた省エネ対策を進めても、2010年度のCO²(二酸化炭素)の排出量は11億トンとなり、1990年度より5%増えると試算した。温暖化ガス全体で6%減らすとした京都議定書の目標達成は極めて困難な情勢で、具体的対策を打ち出せないでいるなかで、環境税導入論議が現実味を帯びつつある。



国民年金保険料納付率にバラツキ

社会保険庁は、2002年度の国民年金保険料の納付率について市町村データをまとめたが、納付率は27%台から97%まで大きくバラツキがみられた。納付率が低いのは与那城町(沖縄)27.1%、勝連町(沖縄)27.4%沖縄市(沖縄)29.4%など沖縄県に集中し、逆に納付率が高いのは桧枝岐村(福島県)97.4%、根羽村(長野県)97.4%、上平村(富山県)96.3%で農村部の町村が多い。2002年度の全体での納付率は前年度比で8.1ポイント悪化し、62.8%(未納率37.2%)となっている。



徴収効率低い、国民年金徴収員

2002年度から非常勤の国家公務員として国民年金推進員が雇用され、未納者の保険料徴収に従事したが、全国で1900人程度の推進員に支払われた給与は約35億円に対して徴収額は約56億円となった。徴収額が推進員の給与を下回った、いわゆる赤字だったのは7都府県。最も効率が悪かったのは愛知県で、1万円の給与に対し、4千円の徴収しかなかった。



04年上期のヒット商品番付は

日本経済新聞社は、2004年上期のヒット商品番付をまとめたが、横綱には「DVDレコーダー」「世界の中心で愛をさけぶ」が選ばれた。次いで大関には「ヨン様」「デジタル一眼レフカメラ」、関脇に「芋焼酎」「芥川賞コンビ」、小結に「薄型テレビ」「斜め30度ドラム洗濯乾燥機」が上位陣にランクされた。同社では、「文学界の10代作家と高額商品が目立ち、景気回復と相まって明るさと勢いを感じさせる顔ぶれ」としている。



給付維持のためには消費税増税を

内閣府が行った全国6000人を対象にした「年齢・加齢に対する考え方に関する意識調査」で、年金など社会保障制度のあり方について、「負担が増えても給付水準の維持を求める」人の割合が57.8%と6割近くに達していると発表した。負担増のあり方については「消費税などの増税」(31.0%)を上げる人が最も多かった。



業績回復を反映、法人事業税の増収

総務省によると、2003年度の法人事業税は、前年度より4.8%増の3兆6800億円になる見通しを発表し、業績回復を裏付けた。税収は37府県で前年を上回り、増加率が大きい自治体は、奈良県(41.4%)、茨城県(25.3%)、岡山県(19.5%)などとなっている。また、業種で見ると、製造業(15%増)、卸・小売業(8%増)が好調な反面、建設業(6%減)、銀行(20%減)が低迷している。



能力を活かせるが企業選定の基準

社会経済生産性本部は、今年入社の新入社員の意識調査をしたところ、就職先を選ぶ基準として、「自分の能力・個性を活かせるから」(32%)とするのが最も多く、次いで「仕事が面白いから」(23%)、「技術が覚えられるから」(11%)と続いた。また、31%の新入社員が「将来、正社員を辞めフリーターになる可能性がある」としていて、会社にしがみつくことなく、フリーターも進路の一つとして意識しているが判った。



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