厚生労働省の集計によると、就職を希望していたものの内定が得られずに今春卒業した大学生や高校生は約4万8千人に及んでいたが、今年6月までにこの半数を超える2万4663人がハローワークを通じて就職したことが分った。既卒者の51%と過半数に達した背景には、卒業後3年以内の既卒者を新卒者と同様に扱うよう求めた政府の要請に経済界が呼応したことや、企業の採用意欲が高まってきたことが挙げられる。さらに、同省では「ハローワークが学生を支援している実態が周知され、在学中から相談に来る人が増加したことも一因だ」と指摘している。 |