東京商工リサーチは、2012年上半期(1~6月)の企業倒産件数は前年同期比3.3%減の6311件になったと発表した。上半期としては3年連続の減少で、過去20年間で最も少なかった。負債総額では製造業で過去最大となったエルピーダメモリの経営破たんが響き、同20.5%増の2兆76億円となった。倒産件数の減少の背景には、中小企業円滑化法での返済猶予が奏功したのに加え、東日本大震災での本格的な復興需要があると同社では分析している。ただ、円滑化法が来年3月で終了することから、一転して倒産が増加に転じる懸念がある。 |