警察庁の発表によると、2016年度に全国の警察が裁判員裁判対象事件での取り調べで全過程を録音録画した、いわゆる可視化したのは全体(3194件)の73%となり、前年度より24ポインもの大幅に増加していることが分かった。可視化が全く実施されなかったり、一部しか実施されなかった理由(複数回答)を捜査員に尋ねたところ、「指定暴力団に係る事件」が最多で、「容疑者の拒否等」、「機器の故障や不足」が続いた。「指定暴力団に係る事件」など4つのケースについては可視化する必要のない例外と規定している。同庁で「実施率を高めたい」としている。 |