厚労省は、都道府県に対して認知症患者の長期入院を解消する上から、「新規入院患者の半数は2カ月以内に退院」することを目標にした医療態勢を構築するように求める通知を出すことが分かった。早期退院によって、医療費の支出を抑制する狙いだが、日本医師会は「医療現場の真摯な姿勢に対する軽視であり、官僚主導の一方的なもの」と反発を強めている。同省は6月に、認知症患者が退院するまでの期間を現状の6カ月から平成20年度には2カ月以内とする認知症対策報告書をまとめており、通知により都道府県に態勢整備の具体化を促進する狙いがある。 |