(社)仙台北法人会(会長:菅原一博)では去る、9月19日(水)午後7時から仙台市シルバーセンターで62名が出席し、繁盛旅館の女将3名を講師に「卓越したおもてなしで夢をカタチにする超具体的方法」テーマに講演会を開催しました。
宮城県鎌先温泉湯主一條女将一條千賀子さんは湯治場でもあった600年の老舗旅館を、思い切った決断により客室半分以下の40室にし湯治場として利用していた歴史ある客室をレストランに変えたことにより、ラグジュアリー旅館に8年かけて進化させた経緯について分かりやすく話していただきました。
福島県二本松市岳温泉花かんざし女将二瓶明子さんは8つの客室の小さな家族経営の旅館の女将、フェイスブックでお客様の心を掴む方法について、リピータにつなげる手法、女将のファンを増やす方法について事例を交えてお話いただきました。
福島県いわき湯本温泉旅館こいと女将小井戸文恵さんはバブル経済崩壊後の客足の途絶え、さらには東日本大震災と福島第1原子力発電所の事故による風評被害をもろに受けながら、持ち前の「明るさ」でお客様の心を和ませる、おもてなし方法について、現状を含め大変興味深いお話をうかがいました。
受講者からは「女将の文化にふれられて良かった。」「3人の女将さんのキャラクターが出て、とても楽しかった。」「是非、泊りに行きたくなった。」など、多くの感想が寄せられました。
特に、今回の講演会で福島県の風評被害が今でも続いている現状、それを明るく前向きに進む二人の女将の姿はとても感動的であり、小井戸文恵さんは「周りでは震災前にと言いますが、震災前にならなくていい、だって震災前の方が大変だったから!」その言葉意味することに福島県の現状があると感じました。