去る2月2日(日)、女性部会(小山ミヨ部会長)では、南三陸町観光協会が主催している『学びのプログラム』に参加してきました。
南三陸町志津川地区にある『南三陸さんさん商店街』に隣接した南三陸ポータルセンターで、「ガイドサークル汐風」の芳賀タエ子さんにお話を伺いました。
語り部ガイドの始まりは、平成20年度に開催された「仙台宮城ディスティネーションキャンペーン」。“観光まちづくり”のために始まったが、訪れた観光客に東日本大震災の真実を知ってもらおうと、心の傷に耐えながら活動しているそうです。防火クラブにも所属する芳賀さんは、チリ地震津波での教訓や、必ず起こると言われていた宮城県沖地震に備え、地域住民とともに避難訓練や炊き出し訓練に取り組んでいました。しかし、無残にもその訓練を生かすことはできないほどの津波被害だったそうです。避難所暮らしの他、個人情報保護で友人の安否も確認がとれないなど精神的苦痛も日々続いたそうです。
「安全に『絶対』は無い」「自分の身は自分で守る」。力強く語っていました。
講話を終え、最後に町内を見て回りました。がれきはほぼ片付いていましたが、未だ地盤沈下の影響で海岸近くの土地はぬかるんでいました。かさ上げ工事も始まり、あちこちで土盛りがみられました。
戸倉小学校・戸倉保育所の子ども、地区住人ら約190人が難を逃れたと言われる戸倉折立地区の五十鈴神社の高台に立ち寄ることができました。足元まで周囲を津波にのまれた雪の降る中、小さい子とお年寄りは社の中で、上級生と先生方は外で校歌や童謡を歌って一夜を過ごしたそうです。
「町の人口が減少していく中、将来的な活力を維持するには外から人に来てもらう交流人口に頼るしかない。」 報道等で聞いてはいましたが、予想をはるかに超えた悲惨な現実を自分の目で耳で確かめることができました。





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