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去る11月6日(木)18:30~「せんだいメディアテーク スタジオシアター」にて、「 情報は「命」を守る 」をテーマに『震災ドキュメンタリー映画上映会』を公開で開催し、約130名にご来場いただきました。
実際に被災された方々が震災直後の救護や救援活動について語っているもので、災害時の防災情報はすべての人達に正しく迅速に伝わらなくてはならないが、社会には身体に障害を持った方・在日外国人など情報が伝わりづらい方がおり、実際に情報が伝わらず避難に遅れ亡くなってしまった方もいたという内容でした。
聴覚障害者は防災無線が聞こえないために情報を得ることが難しいことや、避難所生活でのテレビニュースや食事等の配給にも支障が出たり、充分なコミュニケーションが取れないことでより一層の不安を抱えることになる等、聴覚障害を持った方々が震災当時に感じた孤独感に加え、緊急の情報に格差があってはならないことを伝えるドキュメンタリーで、ご自身も耳に障害を持つ今村彩子監督が震災後自ら被災地で2年4ヶ月間掛けて取材されておりました。
『マスコミではあまり取り上げられない、津波警報が聞こえなかった人たちの苦悩を知ってもらう』『防災設備に莫大な国費を投入するより、身近な「人」による情報で命が守られることを伝える』『身近なところにどういう人がいるかを再認識し、いざという時の動き方を考えておく』という目的で企画した事業でしたが、多くの方にご来場いただけましたので周知する一助になったと思います。
映画上映後の今村彩子監督の舞台挨拶では、「映画に出演した方々のその後」についてや、聴覚障害があるご自身について「助けられるだけではなく、他の人のために出来ることは何でもしたいと考えている」というお話しもいただきました。